アメリカのタブーに切りこんだ社会派サスペンスドラマ「運命の銃弾」

アメリカのタブーに切りこんだ社会派サスペンスドラマ「運命の銃弾」


ドラマ『24-TWENTY FOUR-』を手がけ、
アカデミー賞受賞プロデューサーである
ブライアン・グレイザーが手掛けた本格派サスペンス。
8月9日(水)〜(FOXチャンネルリアルタイム配信)
8月11日(金)〜(見逃し配信)
「運命の銃弾」原題:Shots Fired

ノースカロライナ州の小さな街で勃発した発砲事件。
黒人警察官が白人少年を射殺、、。
「白人の捜査官では、起訴に持ち込めない」
「必要なのは掃除屋?」との
白人警察上層部の判断で、事件の究明を行うため、
司法省から黒人女性捜査官アッシュ・アキノと、
その相棒検察官プレストン・テリーが現場へ。
実はアッシュ自身も過去に同じ様な経験が、、、。
アメリカの社会問題に迫る本格派サスペンス。
「何を見たの?」
「口止めされてる、、。」
「誰に?」
「警察に」
警官による銃撃事件。
”何かが変”
組織が腐敗している?
「どんな人種も平等」の信念を持ちながら真実を究明していく黒人捜査官。
警察のメンツを守ろうとする白人警察上層部。
被害者の無念を晴らす為か、
警官の無実を証明する為か、
2人の間に起こった事実を追求するのみ。

実力派俳優陣が多数出演。
『shots fired』:英語では他人をけなす時や、
人を傷つけるとには特に強い意味を発揮するそう。
もともとは警察の用語で銃撃戦が発生した事を示す言葉らしい。
この「運命の銃弾」は、
人種問題などアメリカの社会問題に切り込んだ、よりリアルな問題が題材。
ドラマの様なドキュメンタリーの様な、、、
「ウォーキングデッド」や「クリミナルマインド」も面白いですが、
ちょっと現実離れした”ゾンビ”や”グロいシリアルキラー”に飽きてきた人にはぴったり!!
久々にいかにもフィクションだったり、ただドンパチ撃ち合ったり、ファンタジーではない
実際に起こっている社会問題に切り込んだ作品で
見入ってしまったドラマでした。
こうゆう大事な事を題材にした作品に限ってシーズンが続かないのは悲しいですね。
近年は日本人も含め、
アメリカにはアジア系やヒスパニック系が増加しているアメリカですが、
そう言った人種のるつぼアメリカの根底には
この様な人種差別はとても根深くまだまだ存在するんだなと、
ドラマを見て感じました。
余談ですが、
先の大統領戦でも、
ノースカロライナ州はトランプに投票した白人※福音(ふくいん)派は78%程で、
白人が多い地域でもある様です。
※キリスト教聖書の言葉を字義通りに神の言葉として信じる
特に保守的な立場の人たちの事だそう。
キャスト
★アッシュ・アキノ役(サナ・レイサン/45)
カリフォルニア大学バークレー校で英語を、イェール大学で演劇を学ぶ才女。
映画、ドラマ数多くの作品に出演する実力派女優。
「運命の銃弾」では
アメリカ合衆国司法省に所属する捜査官。
警察官時代に18歳の少年に向け発砲した過去を持つ。
一人娘がいるが夫とは親権を争い別居中の身。
★プレストン・テリー役(ステファン・ジェームス/23)若い!
映画「栄光のランナー/1936ベルリン」で主演を務めた期待の若手俳優。
ドラマの中では、
若くしてアメリカ合衆国司法省に所属する有能な検察官。
持ち前の身体能力から将来有望な野球選手だったが、
父親の反対を振り切り司法の世界に身を置く。
兄弟にプロ野球選手がいるので、捜査で聞込みで際には、
特に警察を恐れる少年達との見えない壁をこのネタで第一関門は突破できるww
★ジョシュア・ベック役(マック・ウィルズ/28)
個人的には「新ビバリーヒルズ青春白書」の養子ディクソン役で初めて存在を知りました。
ずっとビバヒルを見ていた世代として
ビバヒル初の黒人俳優主演で記憶に残っています。
歌手としても活躍されていたんですね。
歌手としては、デビューアルバム「New York: A Love Story」で
グラミー賞最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞にノミネート。
俳優としては、15歳のときにドラマ「Miracle’s Boys」でデビュー、
「THE WIRE/ザ・ワイヤー」などにも出演。
★ジャネー・ジョーンズ役(アイシャ・ハインズ/41)
ブルックリンをベースとするアーティストグループ
「ヘルス・ウォッチ・プレイヤーズ」の一員として
学校、協会、刑務所などで演劇を行った後、マイアミ大学で美術学士を取得。
刑事ドラマ「NYPDブルー」に出演したことで注目を集め、
「ER緊急救命室」、「CSI:ニューヨーク」、「ボストン・リーガル」、
「プリズン・ブレイク」、「コールドケース 迷宮事件簿」など
数々の大人気ドラマに出演。
結構こられのドラマ見てますが、気がつきませんでした。
ドラマの中では、
牧師。街で発生した2つの銃殺事件を世に知らしめるため抗議活動の指揮を執る。
★パトリシア・イーモンズ役(ヘレン・ハント/54)
言わずと知れた、女優・脚本家・監督・プロデューサーとして数々の賞を獲得。
映画「恋愛小説家」ではアカデミー賞の主演女優賞を受賞、
映画「セッションズ」では同賞助演女優賞にノミネート。
TVドラマ「あなたにムチュー」では主人公の妻ジェイミー役を演じ、
計4回のエミー賞と計3回のゴールデン・グローブ賞を受賞するなど、
輝かしい経歴を持つ実力派女優。
今回この作品では「ゲスト」となっている。
★サラ・エリス役(コナー・レスリー/26)
15歳の頃からコマーシャル出演などを始める。
TVドラマ「高い城の男」、「Other Space」などに出演したことで有名。
「Major Crimes ~重大犯罪課」、「リゾーリ&アイルズ」、
「HAWAII FIVE-0」などにもゲスト出演している。
この作品では、
州知事と行動を共にする補佐官。
初対面の時からなぜかプレストンに絡んでくる。

★ダニエル・プラット役(ウィル・パットン/63)
映画の方が出演している様ですが、数々の作品に出演する大ベテラン俳優。
「アルマゲドン」のチック役や、
ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」のアラン、「フォーリングスカイズ」のウィーバー隊長が
印象に残っています。
作品では、
事件のあった街のお偉い感じの保安官。
この作品と見ると、より平和な世界を願うばかりです。